5.Webサイト立上げに向けて
1998.10.26 by yas
 Webサイト立上げの最後に行うのはそのサイト宣伝。対象者が最も多く集まる場所へ宣伝する。これには従来ダイレクトメールが有効とされていたが、メールアカウントの大量流出とスパムメールの増加によりメールでの無差別紹介は避けられようとしている。無差別メールによる紹介の問題点はまったく興味の無い人が受け取ることが問題であり、それがひいてはインターネットの帯域を強制的に使用するものだからだ。9)
 しかし、こうした案内状をもらったユーザは、メールソフトの発達によって、極めて簡単な方法で紹介されたURLへアクセスできるしくみを使っているという事実は確かに存在し、有効な手段であることは認識しなければならない。
 インターネット自身の特性である多く・易く文書配布という観点でいうと、ダイレクトメールは非常に有効な手段であることには変わり無い。対象者を絞って案内状を出すということである。そのための調査努力はまた必要で、作り上げたWebサイトが、不評のうちに閉鎖に追い込まれることの無いように気をつける。Webデザインは広告の1メディアであると看過したが、より流布力の強いメディアであることを考えて紹介すると良いようだ。
 DMによる紹介はリスクを伴うものであるが、個人ユーザがポータルサイトを利用していることに着目し、より消極的な方法として私は様々なサーチエンジンへ登録するという方法も並行して使っている。これはYaoo!や、その他プロバイダーのページなどがそれに相当する。個別なリンクとして紹介してもらえれば、その効果はキーワード型のサーチエンジンからのhit率に比べても格段に高いものになる。10)

 アクセスの増加はサイトの知名度増加につながるわけだが、広告費をかけたクライアントの納得を得ることは難しい。それは費用効果が非常にわかりにくい事に起因する。
 費用効果を実際にクライアントへ提示できるしくみ作りは立上げ直後から必要だ。利用者のアクセス内容分析を行いクライアントの本業へ役立つ形で提案することと、アクセスしてくる利用者を絞り込んで直接的にクライアントの本業に直撃するサービスをWebサイトに盛り込むことこの2つが必要だ。

Web Design MenuBACKNEXTLAST
9)アメリカでは、電子メールのうち約30%はこういった迷惑スパムメールであるという。

10)もっとも一般に普及している怪しげな方法として、独自ドメインによる宣伝効果、というものがあるが、Webからの検索で行われること、名刺やパンフレットといった既存配布メディアにオンしての広告では、既存利用者へのサービス一端としてしか機能しないのであえて割愛する。もちろんあらゆる宣伝メディアを使ってWebサイトを公開することは重要であるが…。


ホームへ戻るmail:yas@penpen.ne.jp