4.コンテンツ・その脆弱なモノのコーディング
1998.10.26 by yas
 構成も決定しページの雰囲気も決定すると、さらに次のステップへうつることができる。Webサイトの骨組みをより厚みのあるものにする作業。一般にWebの作成というとこの部分のみをさして一部のコンテンツ作成代行業者は価格設定などをしているが、この部分が今まで積み上げたものを肉付けするフェーズである以上、顧客ニーズのヒアリングに始まったものの一連の作業の一部であることを無視すれば、いかに顧客ニーズの痩せたものができあがるか想像に難くない。綺麗な作りだが読んでもらえず、アクションも反響も起こしてもらえないページ、コンテンツと無関係の単体バナー広告などがこれに相当する。6)
 ハイパーリンクを使えば、ページの連携・電子メールの送信などの表現はごく簡単に行うことができる。この場合htmlを使って記述する。現在はさまざまなGUIのエディターが存在し、それぞれが日進月歩で最新のhtmlに対応すべくアップデートされているため、以前のようにhtml記述を専門とするコーディング部門というのは非常に少なくなってきている。7)
 しかし、htmlの記述方法次第で、デザインやレイアウトが微妙に変化することは確かで、ページのビジュアルデザインを行う部門の者は、ある程度htmlの特性を習得しておくことが必要となる。8)
 もちろん、不可解なタグやブラウザに依存した全ての非標準タグを知る必要は無く、むしろ、知ってしまうことによってビジュアルデザインが画一化されてしまうことの方がマイナスになる。
 より高度なユーザーインターフェイスの提供をしたいのであれば当然ある程度プログラミング技術を要し、またそれがデータを蓄積したり解析に利用されるものであるならば、システム化提案のできるSEもしくはインテグレータの参加が必要だ。
 CGI、ASPといったサーバ側で動作するものや、Shockwave flash、Javaといった利用者のマシン環境で動作するものを利用して始めてデータベースアクセスやより変化に富んだ利用者へのインターフェイスが提供できるようになる。
 htmlという土台の上にプログラムという不安定な2重構造はコンテンツの充実には避けようが無く、どのレベルまでの技術を平準化し習得するのかはこれからWebマスターを目指す人にとっても一つの目標になるだろう。

Web Design MenuBACKNEXTLAST
6)※バナーは集積効果があり、ユーザーのアクションにまで達するためにはその集中運用が必要
7)タグ屋とも言う。プログラマよりも下の階級という意味あいで使われることも多いようです…
8)※css/1のプラットホームが無い時代、文字のスタイルを変えたい場合は全て画像で造ることが常であった。


ホームへ戻るmail:yas@penpen.ne.jp